【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
学部の教職科目については、論述式の期末試験によって成績を出した。これは、出席やリアクションペーパー、レポートでは決まって不正が続出し、公正な評価が行えないでいたためである。試験終了後にホームページ上に採点基準を公開し、成績に対する疑義の申し出についても丁寧に対応した。結果的に、不正のない厳格な評価を行うことができたと考えている。ただし、出題項目数には配慮が必要であるとも感じた。
【観点2】教育の達成状況
派遣元の県の学校へ戻った者が1名で、修士課程での経験が現場で大いに生かされていると考えている。
研究成果の発表状況
論】(1)
平成27年:
日本版MBI-ESの作成と信頼性?妥当性の検証,心理学研究,The Japanese Journal of Psychology,86巻,4号,
pp.323-332
(2)
平成26年
08月:
Empirical differences in omission tendency and reading ability in PISA: An application of tree-based item response models.,Educational and Psychological Measurement,Educational and Psychological Measurement,74巻,4号,
pp.611-626
発】(1)
平成26年
08月
30日:
教師のメンタルヘルス研究の課題(自主シンポジウム「教師のメンタルヘルスを考える」),日本学校心理士会2014年度大会,
学会活動への参加状況
(1)
平成26年
08月
05日:
~
平成26年
08月
05日:
日本学校心理士会2014年度大会,
(2)
平成26年
05月
31日:
~
平成26年
06月
24日:
「Educational and Psychological Measurement」査読委員(Sage Publications)
◎特色?強調点等
- 国際学力調査PISAのデータを用い、日本人生徒の無回答傾向を左右する要因について分析を行った。その結果、解けるにも関わらず無回答のままにしている傾向や、指導によってそれを改善しうる点について実証的な示唆を得た。また、研究成果は国際的に著名な査読付きジャーナルに公表することができた。なお、本年度は科研費プロジェクト2件の最終年度でもあったが、突然出された所属コース再編計画に伴う心理的なストレスが著しく、とても研究に専念できる状況ではなかった。本当ならもっと実績を出せたはずなのに、大変悔やまれてならない。