自己点検?評価の対象期間:
平成26年
04月
01日
~
平成27年
03月
31日
宮下 敏恵
(教授)
<教育活動>
授業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
学部3年生の必修授業である「教育相談、カウンセリング論」は、免許プログラムの院生も多く受講することから、学校現場における児童生徒の様々なこころの問題をとりあげ、問題を心理学的に理解し、対応できる実践力を身につけさせるように、事例をあげ、教師となったときにどうするかを考えさせるようにした。また教員採用試験問題を提示し、授業でとりあげたことがどのように結びつくかについてもわかりやすく示した。188体育の科目である「臨床心理査定演習Ⅰ」では、学校現場、医療現場などで多く用いられている心理検査について、検査を行えることはもちろん、採点、結果をまとめ得ることができるように報告書を何度も書く練習を行った。シラバスにおいては、成績について明記し、評価基準通りに評価を行った。
【観点2】教育の達成状況
学校現場における様々なこころの問題をとりあげ、教育相談の必要性について述べた。教師となったときの即戦力が身につくように実践的な問題を考えさせた。 また188体育においても演習、実習を多くとりいれ、臨床現場での実践力が身につくように行ったことで現場での即戦力が身についたと考えられる。また授業初回においてシラバスを提示し、学習目標や授業方法、成績評価基準を示した上で成績評価を行った。
研究指導
【観点1】学部
児童期から思春期、青年期に生じやすい心理的問題について、ゼミで討論を行い、学校現場における子ども達の問題行動の理解、また支援の方法について指導をおこなった。
【観点2】188体育(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
附属の心理教育相談室での事例への関わりを通して、児童期、思春期、青年期の子どもへの関わり方、保護者相談のしかた、学校との連携のしかたなどについて、指導を行った。さらに面接場面の報告を通してカウンセリング技法の習得について指導を行い、本人の陥りがちな課題についても指摘し、指導を行った。
その他の教育活動
- 附属中学校においてスクールカウンセラーとして生徒、保護者の面接を行い、教職員と情報交換を行った。また信州大学教育学部においてカウンセリング概論を担当した。
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- 学校現場をはじめ、様々な臨床現場において即戦力となるように、実習を中心に様々な点から指導を行っている。学生本人が少しずつでも成長し、変化できるように、ひとりひとりに丁寧に対応している。課題としては卒業、修了までの期間の中で、本人が超えやすい目標をどのように設定し指導をおこなっていくかである。
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)
平成27年
03月:
生きる力を育む学校防災Ⅲ(共著),協同出版,
論】(1)
平成27年
03月:
語彙分析の方法を用いた面接プロセスの検討(7)―発話軌跡図の係留点とその後の面接回に注目して―,188体育心理教育相談研究,14巻,1号,
pp.11-18
業】(1)
平成27年
03月:
持続可能な社会を構築する学校安全、防災教育?防災管理の実践的研究,兵庫教育大学188体育連合学校教育学研究科プロジェクト報告書,
発】(1)
平成26年
08月
30日:
教師のメンタルヘルスを考える,日本学校心理士2014年度大会,
(2)
平成26年
08月
25日:
語彙分析における発話軌跡図の係留点の検討-不登校傾向を示す女子中学生の事例から-,日本心理臨床学会第34回大会,
学会活動への参加状況
(1)
平成26年
08月
30日:
~
平成26年
08月
31日:
日本学校心理士2014年度大会,
(2)
平成26年
08月
23日:
~
平成26年
08月
25日:
日本心理臨床学会第33回大会発表,
(3)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
日本催眠医学心理学会編集委員
(4)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
日本心理学会認定心理士資格認定委員
(5)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
日本学校メンタルヘルス学会編集委員
◎特色?強調点等
- 科学研究費による教師のメンタルヘルスの予防に関する研究を進めており、教師がセルフチェックをおこない、早期にメンタルヘルスの悪化を防ぐプログラムを作成し、効果を検討した。また、臨床心理面接におけるクライエントの発話に注目し、語彙分析の手法を用いて、面接プロセスの検討を行っている。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成26年
12月
24日:
~
平成26年
12月
24日:
上越特別支援学校メンタルヘルス研修会講師
(2)
平成26年
12月
03日:
~
平成26年
12月
03日:
上越地区高等学校養護教諭研修会講師
(3)
平成26年
11月
13日:
~
平成26年
11月
13日:
上越市立教育センター職員向けカウンセリング研修会
(4)
平成26年
08月
18日:
~
平成26年
08月
18日:
教員免許状更新講習講師
(5)
平成26年
08月
08日:
~
平成26年
08月
08日:
新潟県小?中?特殊教育諸学校教職12年経験者研修地区別(上越)全体研修講師「いじめ問題とその説明責任」
(6)
平成26年
07月
30日:
~
平成26年
07月
30日:
新潟県小?中?特殊教育諸学校教職12年経験者研修コース別研修生徒指導講師(上越)
(7)
平成26年
07月
29日:
~
平成26年
07月
29日:
新潟県新任教頭メンタルヘルス研修会中越?上越地区講師
(8)
平成26年
07月
28日:
~
平成26年
07月
28日:
新潟県新任教頭メンタルヘルス研修会下越地区講師
(9)
平成26年
05月
~
平成27年
02月
「新潟県中越地震に係わる児童生徒の心のケア」カウンセラー派遣
(10)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
新潟県スクールカウンセラー活用事業によるスクールカウンセラー
(11)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
新潟県カウンセラー学校派遣事業による派遣カウンセラー
(12)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
新潟県単位制高校活性事業相談員
(13)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
新潟県臨床心理士会メンタルヘルス委員会委員
(14)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
新潟県臨床心理士会倫理委員会委員
(15)
平成26年
04月
~
平成27年
03月
新潟県こころの緊急支援活動支援員
◎社会への寄与等
小学校、中学校、高校においてスクールカウンセラーとして児童生徒、保護者、教職員の相談を担当している。また中越、中越沖地震のこころのケアとして小学生や保護者にカウンセリングを行っている。地域における教育相談の研修や教師のメンタルヘルスを中心とした研修会も行っている。さらには附属心理教育相談室において相談を担当し、心理的な悩みを抱える人への面接を継続的に行い地域に貢献している。