自己点検?評価の対象期間:
平成26年
04月
01日
~
平成27年
03月
31日
東原 貴志
(准教授)
<教育活動>
授業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
学部の「中等技術科指導法(方法論)」では、教育実習生の授業カンファレンスを通して、教員と受講生との間で教材や指導法に関する議論を深めることができた。「木材手工具加工法」「木材機械加工法」では、希望者には時間外に補習し、技能修得および工作の時間を確保した。
188体育の「木材加工学特論」では、木材利用のあり方について議論した。内容を復習するための小テストを実施し、知識の定着を図った。また、「木材利用に関する問題作成」に関しては、最新の木材利用の状況を調査し、市販本と遜色ない問題、解説を作成した学生がみられた。「木材加工学実験実習」では、実技に関する論文講読と実験実習を行い、データの取り扱いについて議論し、中学生に対する実技指導のあり方について考察する授業を展開した。「技術科教育教材開発演習」において、ハツカダイコンの栽培を題材とした課題を受講生に課し、相互に評価させた。成績に関して、毎時課すレポート、授業態度、製作物を総合的に評価した。
【観点2】教育の達成状況
「技術」の教育実習生については、指導案作成、模擬授業を通して授業を行う指導力を養うことができた。授業履修者については、中学校技術?家庭科の教員、小学校教員のほか、免P生は高等学校の工業科教員として活躍している。技術教育に関する知識は、中学校のみならず、小学校、高等学校での授業づくりに役立つものと考えられた。
研究指導
【観点2】188体育(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
188体育生に木材加工に関する文献講読,実技指導ならびに研究方法を指導した。木質材料の製造に関する授業実践を通して,教材の開発,授業展開の仕方,生徒の学びについて認識を深めた。研究成果について、日本産業技術教育学会第26回北陸支部大会、日本木材学会第60回大会および第126回日本森林学会大会において発表を行った。
その他の教育活動
-
平成26年
07月
29日:
~
平成26年
08月
01日:
わくわく大学ウィーク講師(188体育附属中学校)
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- 教育活動の特色ある点は、指導案の作成、模擬授業の実施、木材加工機械の操作などについて、受講生全員が経験できるよう、きめ細やかな指導を行った点である。また、188体育授業においての特徴は、研究開発中の教材や指導案を受講生に提示し、その改善点について議論させるなど、実践的な授業を行った点である。
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)
平成27年
03月:
教科内容学に基づく小学校教科専門科目テキスト初等技術?情報(共著),徳島県教育印刷,
(2)
平成26年
10月:
木力検定3 森林?林業を学ぶ100問(共著),海青社,Kaiseisha Press,
論】(1)
平成26年
12月:
技術教育のためのパーティクルボードの簡易な製造方法の開発,日本産業技術教育学会誌,Journal of the Japan Society of Technology Education,56巻,4号,
pp.251-258
(2)
平成26年
11月:
中学校技術?家庭科における「木材の生産」を取り入れた授業実践,森林技術,872号,
pp.32-33
発】(1)
平成27年
03月
26日:
林業実習に関する中学校技術?家庭科の授業内容の検討,林業実習に関する中学校技術?家庭科の授業内容の検討,日本森林学会大会学術講演集,日本森林学会大会学術講演集,
(2)
平成27年
03月
01日:
クエン酸とスクロースを接着剤としたパーティクルボードの製造技術の検討,クエン酸とスクロースを接着剤としたパーティクルボードの製造技術の検討,日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM),日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM),
(3)
平成26年
11月
08日:
動力伝達の仕組みと制御技術を学習する制御基板を利用した教材の開発,日本産業技術教育学会第26回北陸支部大会,
(4)
平成26年
11月
08日:
間引き技術に着目したハツカダイコンの栽培条件の検討,日本産業技術教育学会第26回北陸支部大会,
(5)
平成26年
08月
24日:
普通教育における生物育成技術に位置づけられる林業教育の内容論的検討,Forestry Education for Technology Classes of Junior High School,日本産業技術教育学会第57回全国大会(熊本),The 57th Annual Meeting of the Japan Society of Technology Education,
(6)
平成26年
08月
24日:
中学生が生物育成技術で学ぶ林業に関する技術についての検討,Examining Techniques of Foresty Related to Technology for Nurturing Living Things,日本産業技術教育学会第57回全国大会(熊本),The 57th Annual Meeting of the Japan Society of Technology Education,
(7)
平成26年
08月
24日:
簡易な方法で製造されたパーティクルボードの力学的性質,Property of Particleboard Manufactured by Easy Method,日本産業技術教育学会第57回全国大会(熊本),The 57th Annual Meeting of the Japan Society of Technology Education,
(8)
平成26年
08月
23日:
林業の間伐効果を模擬的に学習する題材の提案-ハツカダイコンの容器栽培を例に-,Proposal of Teaching Materials for Forestry Education,日本産業技術教育学会第57回全国大会(熊本),
他】(1)
平成27年
01月
:
上越タイムス,妙高市立姫川原小学校,
(2)
平成27年
01月
:
新潟日報,妙高市立姫川原小学校,
(3)
平成27年
01月
:
BSNラジオ,妙高市立姫川原小学校,
共同研究(幼、小、中、高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)中学校技術?家庭科における森林の育成から利用に至るまでの指導内容に関する研究,代表者:東原 貴志,(188体育)
学会活動への参加状況
(1)
平成27年
03月
27日:
~
平成27年
03月
28日:
第126回日本森林学会大会,
(2)
平成27年
03月
17日:
~
平成27年
03月
18日:
日本木材学会第60回大会,
(3)
平成26年
11月
08日:
~
平成26年
11月
08日:
日本産業技術教育学会第26回北陸支部大会,
(4)
平成26年
09月
13日:
~
平成26年
09月
15日:
日本科学教育学会第38回年会,
(5)
平成26年
08月
23日:
~
平成26年
08月
24日:
日本産業技術教育学会第57回全国大会(熊本),
(6)
平成26年
08月
22日:
~
平成28年
08月
26日:
日本教育大学協会全国技術教育部門事務局長(日本教育大学協会全国技術教育部門)
(7)
平成24年
07月
01日:
~
平成26年
06月
30日:
日本科学教育学会広報委員(日本科学教育学会)
(8)
平成22年
07月
01日:
~
平成26年
06月
30日:
日本科学教育学会年会企画委員(日本科学教育学会)
国内外の学術賞の受賞状況
(1)
平成26年
08月:
日本産業技術教育学会論文賞(日本産業技術教育学会),
◎特色?強調点等
- 発表した論文である、「木材の生産」を取り入れた技術教育の提案と授業実践について、日本産業技術教育学会論文賞を受賞した。また、発表した論文「技術教育のためのパーティクルボードの簡易な製造方法の開発」では、木質材料の製造方法を授業で取り入れるため、実習内容を検討したものである。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成26年
10月
01日:
~
平成27年
03月
31日:
上越市立城北中学校研究協力者(上越市立城北中学校)
(2)
平成26年
08月
19日:
~
平成26年
08月
19日:
教員免許状更新講習(188体育)
(3)
平成26年
08月
05日:
~
平成26年
08月
06日:
公開講座「木琴をつくろう」(188体育)
(4)
平成26年
06月
01日:
~
平成27年
03月
31日:
五泉市立五泉中学校研究協力者(五泉市立五泉中学校)
(5)
平成26年
04月
01日:
~
平成27年
03月
31日:
第3回全国合板1枚作品コンペ実行委員(日本木材加工技術協会ほか)
◎社会への寄与等
上越市立城北中学校、ならびに五泉市立五泉中学校において研究協力者として技術科教員と授業研究にあたり、地域の教育の発展に寄与した。第3回全国合板1枚?作品コンペ実行委員として、合板の普及ならびに木材加工教育の発展に貢献した。また、小学生を対象とした188体育公開講座「木琴をつくろう」を開講し、木材加工に関する教材開発の成果を地域に還元した。この講座では、音階と音板の長さの関係や、樹種による音板の長さのばらつきについての研究成果を小学生向けにわかりやすく説明した。そして、さまざまな長さのホオノキを順に並べて音の高さを確認し、チューナーを用いて音階を合わせる作業を行った。そして、ゴム紐を通して音板に着色する作業を行った。その結果、受講生全員が木琴を製作することができた。