自己点検?評価の対象期間:
平成27年
04月
01日
~
平成28年
03月
31日
小川 茂
(教授)
<教育活動>
授業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
観点1】教育方法及び成績評価面での取組
授業では、簡単な実験と観察をまじえながら、より具体性をもった講義を行った。特に、188体育の「生物教材研究」では、細胞学研究室所属の学生とともに開発してきた教材を実際に受講生に使用してもらい、教材をどの単元でどのように活用するか、教材をどのように開発するか、を受講生に考察させた。学部の一部の授業では適宜小テストを行い、知識の定着をみるとともに、その結果を成績評価と授業の改善にむすびつけた。
【観点2】教育の達成状況
学部卒業学生2名のうち1名は長野県の小学校教員(正規採用)として、もう1名は愛知県の小学校教員(臨時採用)として勤務している。修士課程を中退した学生1名は教員採用試験に向けて取り組み中である。これらの結果が、私の行った授業と研究指導の効果によるものかどうかは判断できない。
研究指導
【観点1】学部
学部4年(2名)と学部3年(2名)の研究指導を行った。研究テーマは、「ユリ科、アヤメ科植物における花粉雄原細胞の観察」「プランクトンの観察用培地の検討」、「葉緑体分裂に関する研究」である。これらの研究指導をとおして、理科の教員として必要な実験器具の使用法、試薬の取り扱い方、植物の栽培法、顕微鏡操作法などを習得するよう指導した。
【観点2】188体育(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
188体育1名の研究指導を行った。研究テーマは「ミニアイリス(アヤメ科)の花粉形成過程に関する細胞学的研究」である。この研究指導をとおして、理科の教員として必要な実験器具の使用法、試薬の取り扱い方、などとともに研究の進め方、研究論文のまとめ方を習得するよう指導した。
その他の教育活動
- 城北中学校、大潟町中学校などにおける学生の教育実習の指導をおこなった。
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- 授業では専門性の高い内容だけではなく、専門の内容をどのように教育現場で活用するか、具体例を示しながら講義をおこなっている。学部の実験では、中学校や高等学校で行われている実験?観察テーマを中心にとりあげ、失敗しやすい点や注意すべき点、教材として適した材料をあげながら指導をおこなっている。専門の内容を教育と結びつけて指導していることが、教育活動の特色ある点である。実践力をいかにつけるかまでは指導していない。今後の課題である。
<研究活動>
◎特色?強調点等
- 研究の特色は、専門性の高い研究を行いつつ、その研究をとおして得られた成果を教材として教育現場に提供し、そこでいかに活用するかにある。今年度は、重複受精に関する高校生物の授業における活用をめざして、ユリ科、ヒガンバナ科、アヤメ科の植物種を対象に、発芽花粉における雄原細胞に関して研究をすすめた。その結果、アヤメ科植物の1種キショウブが重複受精に関する授業での教材として活用できる可能性が示された。現在、学会誌「生物教育」に論文が受理され、印刷中である。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成27年
08月
01日:
~
平成27年
08月
02日:
公開講座「理科野外観察指導実D」(188体育)
◎社会への寄与等
公開講座として「理科野外観察指導実習D」を開講したが一般社会人の参加はなく、社会のニーズに応えられてはいない。一般社会人の参加を促すために魅力ある講座とするよう、今後、更に努力したい。