自己点検評価の対象期間:
平成28年
04月
01日
~
平成29年
03月
31日
大前 敦巳
(教授)
<教育活動>
授業
【観点1】教育内容?方法面での取組
学部?188体育とも全ての講義?演習において、ワークシートの記入と提出を義務づけ、出席の平常点とした。また、ワークシート記入中は、机間指導を行って寝ている学生や飲食物?ゴミを出している学生に注意を与え、記入後にランダムに学生に発表させてディスカッションを行った。FDの評価結果を受けて、学生間の学力やモチベーションの多様性、互いに注意できないなどのコミュニケーションの欠如などへの対応に心がけた。
【観点2】学修成果の状況
学部「比較教育学」「フランス教育文化事情」においては、日仏比較の観点からグローバルな視野をもつ人材の育成に努め、学部「生涯学習概論A」と188体育「教育社会学特論」においては、家庭?学校?職業との関わりの中で学習を継続する重要性を強調し、将来の就職や進路に役立てる授業の工夫を行った。188体育「教育実地調査分析演習」では、調査?統計技法を実践的に習得させ、特に現職教員がデータ処理を行う際に有用な実地演習を行った。
研究指導
【観点1】学部
卒業論文では、「21世紀を生き抜く力」の一つであるコミュニケーションの実践力について、携帯電話やICTの使用による問題点と課題をテーマに調査を行った。また、戦前期の伊沢修二から始まる吃音矯正教育の現代における展開をたどり、吃音を治療の対象としない本人だけでなく教員?保護者?子ども全体の問題としてインクルーシヴ教育を考える視点を考察した。
【観点2】188体育(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
修士論文では、1990年代以降に急速に普及した大学編入学制度によって、大学?短大から他大学編入を経て188体育に進学した4名の女子学生を対象にインタビュー調査を行い、女性の進路選択や結婚?出産等を伴うキャリア形成の問題をふまえた今日の進路意識変容に関する専門的研究を行った。
その他の教育活動
- 上越看護専門学校で「生涯教育論」の非常勤講義を行った。
- 課外活動においてセパタクロー部の顧問を行った。
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- 教育社会学?比較教育学?生涯学習論の観点から、グローバルな社会に開かれた生涯にわたる「学び続ける教員像」の育成と「チームとしての学校」のネットワーク形成を強調し、ワークシートの記述を縮小してディスカッションを多くを取り入れた授業を行い、また188体育ではフリー統計ソフト「R」を用いた調査?統計技法を習熟させることにより、教員を中心とする社会に有用な人材養成と職業移行を可能にする教育活動を展開した。学生の学力やモチベーションに多様性が広がってきたので、それに対応する指導方法を今後考える必要がある。
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)
平成29年
教育社会学事典(共著),丸善出版,
論】(1)
平成29年
03月:
戦前東京における官立大学のキャンパス拡張,188体育研究紀要,36巻,2号,
pp.307-316
(2)
平成28年
10月:
一九六〇年代の大学改革における「中教審路線」の社会的位置―新構想大学創設に向けた政策形成に着目して―,社会学雑誌,31-32号,
pp.20-40
(3)
平成28年
09月:
パリ地域圏における大学拡張過程,188体育研究紀要,36巻,1号,
pp.31-39
業】(1)
平成28年
05月:
書評:岩崎久美子著, 『フランスの図書館上級司書―選抜?養成における文化的再生産メカニズム』,教育社会学研究,
発】(1)
平成29年
02月
18日:
東京高等師範学校の拡張と消滅―戦前師範教育の過ちを繰り返さないために―,ARESERフランス/日本シンポジウム「知識人、学生、そしてすべての人のための大学」,
(2)
平成28年
10月
02日:
戦前期の首都圏における国立大学拡張に関する日仏比較,日仏教育学会2016年度研究大会,
(3)
平成28年
09月
17日:
東京高等師範学校卒業生の社会的位置 ―日本型「転換の戦略」の一断面―,日本教育社会学会第68回大会,
(4)
平成28年
06月
26日:
東京文理科大学昇格に向けた高等師範学校の拡張過程,日本高等教育学会第19回大会,
国際研究プロジェクトへの参加状況
(1)日仏の首都圏における国立大学拡張過程に関する比較研究,代表者:大前 敦巳,(188体育)
(2)日本およびフランスの高等教育改革に関する比較研究,代表者:白鳥 義彦,(神戸大学)
学会活動への参加状況
(1)
平成28年
11月
19日:
~
平成28年
11月
19日:
日仏社会学会,
(2)
平成28年
10月
02日:
~
平成28年
10月
02日:
日仏教育学会,
(3)
平成28年
09月
17日:
~
平成28年
09月
18日:
日本教育社会学会,
(4)
平成28年
06月
25日:
~
平成28年
06月
26日:
日本高等教育学会,
(5)
平成28年
05月
18日:
~
平成28年
05月
19日:
日本国際理解教育学会,
外国における研究の状況
(1)
平成29年
03月
19日:
~
平成29年
03月
26日:
フランス 日仏の首都圏における国立大学拡張過程に関する比較研究
◎特色?強調点等
- 本年度は、科研計画に基づき、東京とパリにおける国立大学拡張過程に関する資料収集?分析を行い、学会発表と論文執筆を行った。日仏国際比較の視点から、「知識人、学生、そして全ての人のための大学」に関するシンポジウムで、戦前の東京高等師範学校の拡張とその現代的意義に関する研究発表を行った。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成28年
04月
01日:
~
平成29年
03月
31日:
上越地域総合健康管理センター倫理審査委員(上越医師会)
(2)
平成28年
11月
11日:
~
平成28年
11月
11日:
出前講座(188体育)
(3)
平成28年
09月
28日:
~
平成28年
09月
28日:
出前講座(188体育)
(4)
平成28年
08月
03日:
~
平成928年
08月
03日:
教員免許状更新講習(188体育)
◎社会への寄与等
学部科目「比較教育学」で行っているフランスの教育に関する動向を出前講座に活用し、また188体育科目「教育実地調査分析演習」で行っている調査?統計技法の演習を出前講座や上越市の共同研究に応用している。「教育社会学特論」の内容を、教員免許状更新講習に活用した。また、研究倫理の審査に関わる社会貢献も合わせて行った。