自己点検評価の対象期間:
平成28年
04月
01日
~
平成29年
03月
31日
宮川 健
(准教授)
<教育活動>
授業
【観点1】教育内容?方法面での取組
例年と同様に,受講者の授業外での学習時間を増やすことを目的に,Google Classroomを用いて毎回課題を出し,次回の授業の最初に,その中から興味深いものを取上げ,前回の授業のまとめをした。教師は大変だが,反応は良かった。また,188体育の講義では,新たにリーディングを採用した。事前に文献を読み,授業でそれについて話し合った。理論の習得が例年より良かった。
【観点2】学修成果の状況
進学や就職に直接的に結びつく授業?指導はしていないため,判断不能。ただ,ゼミ生については,本人の希望に沿った就職(正規の教員)ができた。
研究指導
【観点1】学部
3年生3名,4年生2名の研究指導を行なった。3年生については,数学教育についての知識?技能を幅広く身につけること,卒業研究のテーマを決めることが主たる目的であった。また次年度スイスの大学と学生交流プロジェクトを実施するため,それに関連する学習を進めた(外国の教育課程や教科書,授業など)。4年生については,卒業を完成することを目的として指導した。また,両学年において,教育実習等の際には,授業づくりの指導等も行なった。
【観点2】188体育(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
M1, M2 それぞれ2名と1名の院生の研究指導を行ない,M2 の1名が修了した。M1とM2の院生ともに,他大学との合同ゼミ?合宿に参加?発表するとともに,学会での口頭発表,学会誌論文の執筆?投稿も行なった。また,修士論文のためのデータ収集のみならず,教職188体育との共同プロジェクトを進めるなど,しばしば附属学校に出かけて行き授業観察を行なった。
その他の教育活動
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- おおむね想定していた通りに教育活動を行なえた。授業に関しては,今年度より188体育の講義でリーディングを採り入れた。受講生の理解が進み大変良かったので,来年度も継続したい。また,前年度から懸念事項の一つである,毎回小レポートの教員の負担が大きかった。改善の方策を引き続き検討する必要がある。
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)
平成29年
01月:
Comparative analysis on the nature of proof to be taught in geometry: the cases of French and Japanese lower secondary schools.,Educational Studies in Mathematics,94巻,1号,
pp.37-54
(2)
平成28年
11月:
Le "school-based" développement professionnel des enseignants en mathématiques : deux pratiques collectives en Europe et au Japon,Enjeux et débats en didactique des mathématiques ,1巻,
pp.145-177
(3)
平成28年
08月:
不等式の性格についての一考察 -基本認識論モデルの探求-,全国数学教育学会誌 数学教育学研究,22巻,2号,
pp.73-84
(4)
平成28年
08月:
世界探究パラダイムに基づくSRPにおける論証活動 (1) -理論的考察を通して-, 全国数学教育学会誌 数学教育学研究,22巻,2号,
pp.25-36
(5)
平成28年
08月:
世界探究パラダイムに基づくSRPにおける論証活動 (2) -電卓を用いた実践を通して-,全国数学教育学会誌 数学教育学研究,22巻,2号,
pp.59-72
(6)
平成28年
08月:
Proving activities in inquiries using the Internet,Proceedings of the 40th Conference of the International Group for the Psychology of Mathematics Education,4巻,
pp.11-18
(7)
平成28年
06月:
インターネットを用いた探究を通した論証指導 -問いを始点にした単元間をつなぐ数学的活動の事例-,日本数学教育学会 第4回春期研究大会論文集,
pp.147-154
(8)
平成28年
06月:
「教員養成?教員研修」に関する反省的記述,日本数学教育学会 第4回春期研究大会論文集,
pp.271-278
(9)
平成28年
06月:
課題探究として証明することのカリキュラム開発 -領域「図形」のカリキュラム開発枠組みの精緻化-,日本数学教育学会 第4回春期研究大会論文集,
pp.163-166
業】(1)
平成29年
03月:
教授学的転置の25年,上越数学教育研究,
(2)
平成29年
03月:
科学としての数学教育学,教科内容構成特論「算数?数学」,
発】(1)
平成29年
02月
02日:
Evolution of proof form in Japanese geometry textbooks,Evolution of proof form in Japanese geometry textbooks,10th Congress of European Research in Mathematics Education.,10th Congress of European Research in Mathematics Education.,
(2)
平成29年
01月
29日:
大学生による不等式の捉え方について~学習困難性の一要因~,全国数学教育学会第45回研究発表会,
(3)
平成29年
01月
28日:
中学校関数領域における世界探究パラダイムに基づいた教科横断型授業 ~「世界人口総和問題」の検討を通して~,全国数学教育学会第45回研究発表会,
(4)
平成29年
01月
28日:
高等学校数学科課題学習におけるSRPの可能性,全国数学教育学会第45回研究発表会,
(5)
平成28年
10月
30日:
不等式学習の困難性についての研究-大学生へのインタビュー調査を通して-,日本数学教育学会第49回秋期研究大会,
(6)
平成28年
10月
30日:
数学の授業における創発の生起と展開に関する研究 -授業というダイナミックな仕組み,意図的な仕掛けとの関係-,日本数学教育学会第49回秋期研究大会,
(7)
平成28年
07月
29日:
Curriculum development in the teaching of mathematical proof at the secondary schools in Japan,Curriculum development in the teaching of mathematical proof at the secondary schools in Japan,ICME-13,
他】(1)
平成28年
04月
01日:
~
平成29年
03月
31日:
宮川研究室ホームページ
共同研究(幼、小、中、高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)教科教育カリキュラム構想のための基礎的研究-「21世紀を生き抜くための能力」の「思考力」と教科固有の見方?考え方の観点から-,代表者:小林辰至,(188体育)
(2)課題解決型説明カリキュラムと評価法のユニバーサルデザイン化,代表者:岩永 恭雄,(信州大学)
(3)「協働リフレクション」を軸とした算数?数学科における互恵的学習場の解明とそれに基づくアクティブ?ラーニングの教材及び授業方法の開発研究,代表者:岩崎浩,(188体育)
(4)中等教育を一貫する数学的活動の領域間ネットワーク化による論証カリキュラム開発研究,代表者:溝口 達也,(鳥取大学)
(5)グローバル社会における未来構築型数学教育実現への国際先導研究,代表者:礒田 正美,(筑波大学)
(6)課題探究型説明カリキュラムに基づく学習指導法の開発と科学的エビデンスによる検証,代表者:清水 静海,(帝京大学)
(7)学会による日本型数学教育の国際的発信を目指した基盤研究,代表者:植田 敦三,(広島大学)
国際研究プロジェクトへの参加状況
(1)日本の数学教師の専門的知識の資料化,代表者:Carl Winslow,(コペンハーゲン大学)
(2)教員研修における質の異なる数学教師の学習:地域の研究会と教職188体育を事例に(国際共同研究強化),代表者:宮川 健,(188体育)
(3)明治以降の日本の中等幾何教育における証明の変遷:歴史学と数学教育学の視点から,代表者:宮川健,(188体育)
学会活動への参加状況
(1)
平成29年
02月
01日:
~
平成29年
02月
05日:
the 10th Congress of the European Society for Research in Mathematics Education (CERME 10),
(2)
平成29年
01月
28日:
~
平成29年
01月
29日:
全国数学教育学会?第45回研究発表会,
(3)
平成29年
01月
~
平成29年
02月
国際数学教育心理学会(PME)第41回年会投稿論文の査読,
(4)
平成28年
10月
29日:
~
平成28年
10月
30日:
日本数学教育学会?第48回秋期研究大会,
(5)
平成28年
10月
28日:
~
平成28年
10月
28日:
日本数学教育心理研究学会?秋期研究大会,
(6)
平成28年
08月
03日:
~
平成28年
08月
07日:
The 40th Meeting of the International Group for the Psychology of Mathematics Education (PME40),
(7)
平成28年
08月
01日:
~
平成28年
08月
31日:
日本数学教育学会?秋期研究大会投稿論文の査読,
(8)
平成28年
07月
24日:
~
平成28年
07月
31日:
ICME-13, TSG51 運営メンバー,
(9)
平成28年
06月
25日:
~
平成28年
06月
26日:
全国数学教育学会?第44回研究発表会,
(10)
平成28年
06月
12日:
~
平成28年
06月
12日:
日本数学教育学会?第4回春期研究大会,
(11)
平成28年
04月
~
平成29年
03月
全国数学教育学会?学会誌投稿論文の査読,
(12)
平成28年
09月
01日:
~
平成29年
03月
31日:
日本数学教育学会論究部幹事(日本数学教育学会)
(13)
平成28年
04月
01日:
~
平成29年
03月
31日:
日本数学教育学会算数教育編集部幹事(日本数学教育学会)
(14)
平成28年
04月
01日:
~
平成29年
03月
31日:
全国数学教育学会研究部員(全国数学教育学会)
◎特色?強調点等
- 本年度も年間を通して非常に多くの研究活動を行なうことができた。特に,国内の研究者との共同研究を始め,日本学術振興会の事業で受け入れたフランスとデンマークからの外国人研究者との共同研究において研究が大変進展した。また,昨年度までの研究の成果が多く出版された。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成29年
02月
25日:
~
平成29年
02月
25日:
尚数会助言者(上越地区中学校数学研究会)
(2)
平成28年
11月
~
平成28年
11月
「教育実践研究」応募論文の査読(188体育学校教育実践研究センター)
(3)
平成28年
10月
10日:
~
平成28年
10月
12日:
シュバラール博士講演会?教授人間学理論ワークショップ(JSPS科研プロジェクト「中等教育を一貫する論証指導カリキュラム開発」)
(4)
平成28年
04月
~
平成29年
02月
上越数学教育研究会シグマ会への参加(上越数学教育研究会)