自己点検評価の対象期間:
平成28年
04月
01日
~
平成29年
03月
31日
谷 友和
(講師)
<教育活動>
授業
【観点1】教育内容?方法面での取組
植物学特論、植物学の授業において、能動的学修の一つとして、植物の形態観察を通じてその植物の生き様や生存戦略を学生に考えさせ、意見を述べてもらう取組を行っている。FD評価アンケートについては結果を真摯に受け止め、評価点の低い項目は改善するように努力している。例えば、配布資料の文字等の大きさの改善を行った。
【観点2】学修成果の状況
本学の学生の多くは卒業後の進路として教員を志望している。講義においては小?中?高の学習内容を念頭においた上で、内容設計を行っている。理科や生物学をこれまで専攻してこなかった学生に関しては、基礎学習事項の確認や、要点の整理を行うことで対応している。また、講義内容に関連した教員採用試験問題を解かせて内容の定着を図る試みも行っている。このような取り組みにより卒業?修了生の教員としての資質を担保していきたいと考えている。
研究指導
【観点1】学部
教育実践場面において直面した課題を解決する能力は、深く思考する能力や因果についての仮説を立てる能力と密接に結びついていると言える。そのため、卒業研究を通して、思考力や因果の追究能力を養ってもらうことを目標としている。卒業研究に取り組む上で、なるべく学生本人に思考錯誤をさせ、実践的な問題解決能力や仮説設定能力を身につけてもらうように努めている。また、野外での調査や作業を通じて、野外観察指導の実践力を高める取り組みをしている。
【観点2】188体育(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
理科が物事の因果を明らかにする学問であること、理科の探究活動における仮説検証作業の重要性を深く理解してもらうため、研究の仮説と結果の予想を含む研究計画を自身で立案してもらい、その後、ディスカッションを重ねながら計画を進めることとしている。また、文献講読を通じて、科学の国際性や継承性についても理解を促している。
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)
平成28年
08月:
ユリ科、ヒガンバナ科、アヤメ科植物にお ける花粉管内の雄原細胞の観察−高校生物の重複受精に関する授業におけるキショウブ 花粉の活用−,生物教育,57巻,1号,
pp.13-19
発】(1)
平成29年
03月
27日:
キサントフィルサイクルに依存しない樹木特異的なNPQ,第128回日本森林学会大会,
(2)
平成28年
06月
04日:
新潟県上越市春日山城跡における維管束植物相の特徴,植物地理?分類学会2016年度大会,
共同研究(幼、小、中、高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)188体育の自然を生かした昆虫教材の開発,代表者:中村雅彦,(188体育)
学会活動への参加状況
(1)
平成28年
06月
04日:
~
平成28年
06月
05日:
植物地理?分類学会?2016年度大会,
◎特色?強調点等
- 北日本の多雪地域に特有の日本海要素植物の生態研究を行っている。中でも、北日本で個体サイズが大型する草本植物の成長メカニズムを主要な研究対象としている。積雪の多い上越地域はこの研究の適所と言える。また、専門分野である植物の生理生態学の見地から、小?中学校理科の植物教材研究を行っている。身近な植物の不思議や巧妙な生活の知恵を本学学生や市民の方々に紹介していきたいと考えている。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成28年
11月
10日:
~
平成28年
11月
10日:
上越市立城東中学校3年生「総合的な学習の時間」に関する現地学習「地球温暖化が及ぼす植物への影響」(上越市立城東中学校)
(2)
平成28年
09月
17日:
~
平成28年
09月
17日:
上越市くわどり市民の森 秋の植物観察会講師(特定非営利活動法人かみえちご山里ファン倶楽部)
(3)
平成28年
08月
27日:
~
平成28年
08月
28日:
平成27年度188体育公開講座 理科野外観察指導実習E (身近な植物)(188体育)
(4)
平成28年
07月
27日:
~
平成28年
07月
27日:
平成28年度188体育教員免許状更新講習 理科教材(188体育)
(5)
平成28年
05月
21日:
~
平成28年
05月
21日:
上越市くわどり市民の森 春の植物観察会(特定非営利活動法人かみえちご山里ファン倶楽部)
(6)
平成28年
04月
20日:
~
平成28年
04月
20日:
理科主任研修会(上越市立教育センター)
◎社会への寄与等
188体育公開講座やくわどり市民の森植物観察会の講師を務め、上越地域の植物の分類や生態、および身近な自然の見方について、188体育生?現職教員、市民の方々に概説し、地域の自然環境について学ぶ機会を提供できた。また、日本海要素植物の生態に関する研究成果の一端を紹介する機会を得ることができた。受講者には、上越地域の自然の特色について一定の理解をしていただけたものと認識している。