10. ヤマトシジミ (Corbicula japonica)
産地:牧村牧峠付近 地層名:有倉山層
牧峠付近の標高850m地点の有倉山層(約270万年前)から採集された。食用となっているシジミには淡水に棲むマシジミとヤマトシジミがある。ヤマトシジミは、河口域や潟湖などの塩分濃度が低い場所に限って生息しているため、環境を示すよい指標(示相化石)となっている。すなわち、有倉山層が堆積した時代には現在関田山脈となっている地域が河口付近のごく浅い海であったことを意味しているのである。
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