教科教育?教科複合実践研究コース 芸術創造領域美術分野

開設授業科目例

図画工作?美術科教育教材の理論と実践

 図画工作科?美術科教育の内容と目的についての理解を踏まえ、現在の課題とこれからの美術教育のあり方について探究します。また、グループ討議、具体的な指導案や教材の作成、諸機関との連携による造形活動などを通して実践力を身につけます。

絵画表現の理論と実践Ⅱ(油彩画?版画)

 絵画の生成原理を理解し、実制作と理論について検討します。「つくりながら知る」「つくったものから知る」ことを造形活動から考察し、理論と実践の有機的結合を体験します。多様な表現の理解を深め、個性を反映できる題材開発を学びます。

彫刻表現の理論と実践

 図画工作科?美術科における彫刻表現に関わる教科内容について、理論と実践を通じて学びます。彫刻表現固有の「見方?考え方」を中心に、具体的題材に即して検証を重ね、表現や鑑賞の教材を開発する諸能力を体得していきます。

デザイン学習の理論と実践

 デザインすることの社会的影響について構造を把握し、成立させる媒体や構成要素を理解します。さらに教材や題材の開発と授業実践の観点から、実現するために必要な専門知識や技能について省察し、児童?生徒に対し適切な指導方法を身に付けます。

工芸表現の理論と実践(陶芸)

 創造することの楽しさを手の感覚を働かせながら理解するとともに、陶芸の焼成による「土」の変化と原理を学びます。生活の中の工芸の働きや、伝統文化への関心、造形的な見方?考え方を理解し、工芸表現や鑑賞の指導方法を学びます。

鑑賞教育の理論と実践

 鑑賞と表現を往還しながら、美術教育の特徴や本質を理解し、児童?生徒の発達段階を踏まえた鑑賞の指導法や、展開についての考察を深めます。さらに美術の歴史や社会的な繋がりを背景とした、豊かな美術教育の教材開発と美術の鑑賞方法を理解します。

人体表現の理論と実践

 図画工作科?美術科における人体表現の理解を基に、題材を開発する能力を身に着けます。芸術表現の主題である「人間」を表現する際に働く思考様式「見方?考え方」について、絵画と彫刻の両面から理論的かつ具体的に検証を重ねます。

公共施設等を活用した展示の基礎理論と実践演習

 公共施設の特性や鑑賞者との関わりを有機的に結びつけることを想定し、展示計画から作品展示までを実践します。また、学校における展示活動の意義や運営の考え方を見出し、児童?生徒の作品展示をより発展できる具体的な事項を学びます。これらを通して、生きた学びとしての展示の観点や技能を修得します。