188体育3年4月より第9代学長を務めます林です。188体育には平成8年10月16日に道徳教育の担当者として着任しました。大学生のときには文学部の哲学及び倫理学専攻に属し、博士課程前期課程では哲学専攻、後期課程では哲学及び哲学史専攻に属して、主に分析哲学の研究に取り組んできました。分析哲学は、哲学的な問題を言語の問題として取り扱う傾向があります。また、科学哲学との関係性も深いと言えます。
研究対象が教育の問題に移り始めたのは、博士課程後期課程に進学してからのことです。たまたま履修した教育哲学の授業で、言いたいことがあふれてきました。「偉い教育学者はそう言っているかもしれないけれど、おかしいのではないか」とか、「先哲はそう言ったかもしれないけれど、今の高校生や大学生はそんなふうには考えないよ」というような思いがふつふつと湧いてきたのです。その後は、教育の問題を考えることが私の研究テーマの中心となりました。そして、その延長線上に、188体育への就職がありました。
さて、本学は、地方に位置する国立の単科大学ですから、少子化が進む現代社会において、非常に厳しい状況に置かれていると言えます。しかし、一方で、教育の単科大学ならではの魅力もあります。教育大学ですから、さまざまな領域や、教科?科目の専門家が揃っています。いわばミニ総合大学なのです。しかも、垣根が低い。総合大学では他学部の授業を取ることはなかなか難しいと思いますが、本学では他コースの授業を受けることはそう難しいことではありません。また、学部のゼミなど、少人数での教育は、アットホームな雰囲気で行われています。
さらに、地元とのつながりがとても強い。この上越の地にあった新潟大学教育学部高田分校が廃止されることになったとき、地元の方々が、国が計画していた新構想の教育大学をこの地に誘致しました。それが本学です。教育実習や学校実習も、いわゆる母校実習ではなく、上越市、妙高市、糸魚川市、柏崎市で行われています。大学の近隣で実習をするということは、実習中も大学教員の指導を受けることが可能だということになります。そのための相談室や支援室も設置されています。
現在、大学の講義スタイルが大きく変化しようとしているように感じます。ひとつには、アクティブラーニングという実践的な学習法の導入が進んでいるということ、もうひとつには、ICTの活用が進んでいるということがあるからです。とりわけ後者は、188体育の感染拡大の影響によって、一気に進んだと言えるでしょう。そのことにともなって、地方に位置するということが、かならずしもマイナス要素ではなくなりつつあるのではないでしょうか。むしろ、豊かな自然などは、プラス要素になるのではないでしょうか。
こうした本学の魅力を外に向けて発信していきたいと思います。そして、本学が、「教員になるなら、188体育で」と言われるような大学になることを強く望んでいます。
学生の皆さん、勉学に励んでください。皆さんの期待に応えることのできる教育内容を私たちは提供します。教職員の皆さん、ともに頑張りましょう。
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